なぎなたとは・・・

「なぎなたは、なぎなたの修練により、心身ともに調和のとれた人材を育成する。」を理念とし、「なぎなたの正しい指導により、技を練り、心を磨き、気力を高め、体力を養うとともに、なぎなたの中に生きる日本のすぐれた伝統を守り、規律に従い、礼譲を尊び、信義を重んじ、毅然として広く平和な社会に役立つ人を養う。」を指導方針として、なぎなたの技や精神を学び鍛錬することにより、心身の健全な人材を育てることを目的とします。

なぎなたとは・・・

なぎなたの歴史

なぎなたの発祥は平安時代と思われます。太刀よりも応用自在に扱えるため、多数の敵との戦いや、海戦で有利であり、馬上の兵士を倒すのにも威力を発揮しました。16世紀の鉄砲伝来により、戦場では使われなくなり、僧兵、医師、婦女子など、力の弱い者の武器となりました。江戸時代には、武家の子女の嗜みとなり、この時代には多くの流派が出来ました。

明治時代以後、人間形成を目的とした女子武道となり、学校教育の教材にもなりました。第二次大戦後の武道禁止令で中断しましたが、唯一の女子武道として、精神教育を目的とした「新しいなぎなた」を創案し、昭和30年に「全日本なぎなた連盟」が発足、国民体育大会正式種目となった昭和58年までには、全都道府県に連盟が設立されました。長野県連盟は、昭和44年に設立され現在に至ります。

なぎなたの歴史

競技の基本ルール

コートは12m四方。規格に合った「なぎなた」を使用。打突部位は、正面、左右側面、左右小手、左右胴、左右の内脛・外脛、咽頭。「なぎなた」の打突部は、物打(切先より15cm位)、柄(右突より20cm位、脛打のみ可)、切先。打突部位を、気迫と適正な姿勢とで、打突部位を呼称しながら確実に打突し、残心のあるものを有効打突とします。
試合競技は、3名の審判員が、紅白の旗を持ち、有効打突と認めた方の旗を上げます。2本以上旗が上がった方に一本を与えます。三本勝負が原則で、時間内に二本先取した方が勝ち。二本に達しない時は、一本先取した方が勝ち。勝敗が決しない時は、延長戦を行い、一本先取した方が勝ち。延長戦でも決しない時は、審判員による判定となります。試合競技には個人戦と団体戦とがあります。
演技競技は、二組(2人一組)の演技者が、指定された形を同時に行い、5人の審判員が上げた赤白の旗の数で勝敗を決します。

【文責】 長野県なぎなた連盟