弓道とは・・・

弓道修練の眼目は射法、射技の研修・礼に即した体配の修練・射品、射格の向上、人間完成の必要です。体配と射法射技が混然一体となり、品格のある射が生まれ調和の美がなければなりません。更に弓道の要諦は至誠と礼節です。人に勝つことより誠を尽くすことがより大切です。また、単に体育や健康のためばかりでなく、人生をより高く、深く、豊かにするものでなければなりません。

弓道とは・・・

弓道の歴史

弓道の歴史は狩猟から始まりました。今から2万年前の旧石器時代に、中近東・アジア地方の民族によって弓矢が考案され、日本も同時期に使われていました。狩猟で鳥獣を捕まえるためでしたが、やがて武士の社会になると戦うための武器となりました。そのことをきっかけに弓を使う技術(弓術)が発達して、小笠原流と日置流の大きな流派が生まれました。

天文12年に鉄砲が伝わると弓矢は武器として役に立たなくなり、江戸時代には武士が心身を鍛えたり、京都三十三間堂通し矢のような競技も行われました。

明治時代になって武家社会が崩壊すると弓術は一般にも普及しました。
明治28年、技術を目的とした武術ではなく、心の教育を目的とした大日本武徳会が創設され、弓術を弓道と改称しました。その後、学校授業やクラブ活動に採用され、昭和24年に現在の全日本弓道連盟の前身となる日本弓道連盟が設立されました。

弓道の歴史

競技の基本ルール

近的競技
射距離28m、的は直径36㎝の霞的及び直径36㎝、24㎝の星的とし、的中数によって順位を決定します。同中数の場合は射詰競射または遠近競射で順位を決定します。その他に採点制の競技もあります。

遠的競技
射距離60m、的は直径100㎝、79㎝、50㎝の霞的及び100㎝の得点的とします。的中制の順位は的中数によって順位を決定します。同中数の場合は射詰競射または遠近競射で順位を決定します。得点制の場合は得点の多い方を上位とします。同得点の場合は得点となった総的中数が多い方が上位、同的中の場合は高い得点から的中数を順次比較し、多い方を上位とします。以上が全く同一の場合は一本競射(団体の場合は各自一本)を行い、得点の多い方を上位とします。なお、得点的は色的となっていて中心から黄色10点、赤色9点、青色7点、黒色5点、白色3点となっています。

【文責】 長野県弓道連盟