銃剣道とは・・・

銃剣道は、ヨーロッパの銃剣術を取り入れて、伝統的武技のひとつである日本古来の槍術と剣術を源流とした研究がなされ、突き技を基調として発展してきた武道です。
銃剣道は突き技のみ武道であることから、攻勢的で果敢なところに特色があり、技の構成は単純で習得が容易ですが、真髄を極めるには奥深いものがあり、正々堂々とした態度を維持できるよう努力することを主眼としています。

銃剣道とは・・・

銃剣道の歴史

1870年、日本にフランス式銃剣術が導入され、フランス陸軍から講師を招きフランス式銃剣術の教育をはじめました。しかし、フランス式銃剣術は日本人の性格や体格には馴染まず、またスポーツ的な要素が強かったことなどから全廃されます。

その後、日本古来の槍術の心技と剣術の理論などを合わせて研究を重ね、1894年に古来の槍術をベースにした日本式銃剣術が誕生します。1940年には「銃剣道」という名称となり、武道として発展してきました。

現在では国民体育大会の種目でもあり、女性の競技人口も増えてきています。また外国人向けのセミナーも開催しており、海外約20か国にわたり愛好者がいます。長野県でも国民スポーツ大会開催に向けて、少年少女の育成に取り組んでおり、令和元年度には全国大会に出場を果たしています。

銃剣道の歴史

競技の基本ルール

現代の銃剣道の競技方法は長さ166㎝(小学生以下は133.5㎝)の木銃を用いて左半身に構え、決められた有効突き部位を「突き技」のみで競い合います。打ち技は相手の木銃を打ち払う以外は使いません。有効突き部位は、相手の左腕の上から胸を突く「上胴(うわどう)」、相手の左腕の下から胸を突く「下胴(したどう)」、「喉(高校生以上)」のほか、相手が左拳を上げて左胸を隠すような姿勢を取った場合の「小手」、相手の体勢が大きく崩れた場合の「肩」の5つです。これらの有効突き部位を正しい姿勢で突いているかを3名の審判員が判定し、2名以上が有効と認めて当該選手が着けているタスキの色と同色の色の旗を挙げれば一本となります。
10歳(小学4年生)以下は用具を装着せずに定められた基本技の形の優劣を3名の審判員が判定して勝敗を競う判定試合としています。

【文責】 長野県銃剣道連盟